80列ヘリカルCT
頭部、胸部、腹部、四肢まで横断像(輪切り)の撮影が、ヘリカル(らせん)スキャンを用いて短時間ででき、冠状断や矢状断や3D(立体)画像にも再構成可能です。普通のレントゲン写真では見えにくいものでも鮮明に写るので、病気の診断に非常に有用です。頭部や四肢では、食事の制限はありませんが、同時に造影剤を用いた撮影を追加することもありますので、基本的には何も食べずにおこしください。
DR型X線透視装置
上部は食道と胃と十二指腸まで、下部は大腸(注腸)を撮影します。上部は、検査前日の夜10時以降は何も食べずに、当日は水分も取らずにおこしください。ポリープや潰瘍、ガンなどの病変が見つかり、さらに詳しく調べるためには、胃カメラが必要です。
注腸は、検査前日の3食とも検査食を食べます。夜9時には下剤を1本飲んで、朝までに完全に便を出しきってしまった状態します。検査はバリウムと空気を肛門から注入し撮影をします。
レントゲン撮影
頭部から胸部、腹部、腰、手足まで、全身の撮影をします。骨の骨折や変形、結石症、ガスの異常などの診断に有用です。
心臓疾患・高血圧・緑内障・前立腺肥大などで服薬中の方々は、検査時の前処置が異なりますので、お申し出下さい。
超音波装置
上腹部は肝臓、胆のう、膵臓、腎臓から、また下腹部は膀胱、前立腺、卵巣、子宮まで、見ることができます。何も食べずにおこしください。また甲状腺、乳腺、頚動脈など皮下組織の病変にも有用ですが、胃や大腸の病気の診断にはあまり適していません。
経鼻内視鏡
検査前日の夜10時以降は何も食べずに、当日は水分も取らずにおこしください。消泡液を飲んで胃の中をきれいにしたあと、鼻や喉に局所麻酔剤を使い、痛みを感じにくくしてから検査を行います(時には精神安定剤を適量用います)。
カメラの管をとおして、組織の採取も可能で、ガンの判定やヘリコバクター・ピロリ菌の有無を調べることもできます。また、感染を予防するため、器具の消毒は強酸性水で行っています。
スパイロメトリー
肺活量や換気量を調べます。何度か息を大きく吸って吐き出して計測します。呼吸器系の病気を鑑別でき肺年齢も判ります。